2021/07/23 18:00

大切なことは、殺虫剤散布と早期発見です。
まずは害虫対策です。
害虫の寄生を除去できればウィルス病も予防できます。
<吸汁性害虫>
・アブラムシ
春と秋に多く発生します。ウィルス病を媒介し、排泄物がすす病を引き起こします。
・ハダニ
体長約0.5mmのクモの仲間で主に水槍が少ないときや夏、または室内で管理する場合に発生しやすい。
葉の裏から汁を吸い、かすり状になる。
・コナジラミ
体長1~2mmで鉢底から根に寄生し、汁を吸って増えます。繁殖量も旺盛。
・コナカイガラムシ
春と秋に多いが、風通しの悪い場所や日照不足になると一年中発生します。
カイガラムシの仲間は駆除がしにくい。
・ネマトーダ(線虫)
体長1~2mmと小さく、肉眼で見つけにくい。
根にコブをつくり、新根の発生を妨げる。不衛生な用土や腐葉土から植物につきます。
<食害性害虫>
・ヨトウムシ
老齢幼虫になると茶色くなり、夜間に行動する。若齢期は昼間に集団で葉を食害する。
・ナメクジ
塩で退治できますが、塩は植物にとってもよくありません。専用の駆除剤を使う。
<病気や生理障害>
・すす病
アブラムシやカイガラムシの排泄物が原因で、黒いすす状のカビが繁殖する。
・軟腐病
細菌が葉や茎の傷、害虫の食害や吸汁によって侵入し、腐敗して悪臭がする。梅雨や長雨の時にかかりやすい。
・根腐れ
寒さや根づまり、水はけが悪く蒸れた場合に起こりやすい。
・日焼け・葉焼け
強い光で起こるやけど。症状がひどいと傷跡が残ったり、腐敗の原因になる。
日射しの強い夏は遮光して光を和らげる工夫を。
・ウドンコ病
初夏または秋に発生しやすく、白カビのような粉が葉につき、生育を妨げる。薬剤散布が効果的。
★多肉植物の主な病気や生理障害は過湿や蒸れ、日照不足が原因です。
水はけのよい用土に植えて、風通しの良い場所に置き、
生育が緩慢な時期や休眠期に水やりを控えれば、ほとんどの病気を予防できます。
★害虫の防除について
汁を吸うタイプの害虫は、植えつけや植え替えの用土に浸透移行性の殺虫剤をまきます。
おススメは「オルトランDX粒剤」です。
殺虫剤が直接根に触れないように、粒剤を入れてから少し用土を足し、その上に根を植えます。