2021/07/11 15:34








株を健康で元気に育てていくために、1年に1度(生育期の前がベスト)は植え替えをしましょう。
下葉が枯れ始めたり、鉢の底穴から根が出てきたり、下葉が落ち、その茎から根が出てきているものも植え替えのサインです。
長い間そのままにしておくと、根が鉢の中に広がることで根詰まりの原因となります。
根詰まりは多肉植物の生長を妨げ、土が固まると水を十分に吸収できなくなってしまいます。
植え替えをすることで、鉢内の土を新しくし、多肉植物が新鮮な土を通して栄養や水分を吸収しやすくします。
生育期の早い時期に行うと、早く根を充実させることができるので夏の暑さや冬の寒さにも負けにくい株になります。

土は、市販の多肉植物・サボテンの土を使用してもよいですが、当店のオリジナルの配合土をお勧めしております。
追肥はあまり必要ありません。
夏や冬の休眠期に追肥をすると株が腐ってしまうことがあるので注意が必要です。

【手順】
■植え替えの10日~2週間前から水やりを停止し、根を乾燥させます。
 ※根が湿ったまま植え替えをすると雑菌などが根の切り口から入り、株そのものが腐って枯れてしまう恐れがあります。
■株を鉢から抜きあげて土を優しく落とします。
 ※株が鉢から抜けない時は、無理に引っ張らず鉢の周りをゴム製のハンマーなどで軽く叩きましょう。
■古い土と根を整理します。
 古い土は出来るだけ除去し、古い根は取り除くため1センチほどの長さに根をカットします。
 ※古い根は軽く引っ張るだけで取れます。白くて太い根は健康な根です。優しく整理しましょう。
 根をたくさん処理してしまうのは、可哀そう、もったいないように思われるかもしれませんが、
 生育期に新しい根が鉢いっぱいに伸ばしますので思い切って処理してしまうほうが新しい根が育成され株が元気に育ちます。
 ※ハサミやピンセットを使う場合は病気感染を防ぐため、刃先を火であぶるか、ビストロン-10等のウィルス消毒液を薄めて使います。
■新しい用土を入れた鉢にピンセット等を用いて植えつけて完成です。
 ※株がぐらつかないように根を広げて植え付けるとよいでしょう。
■植え替え直後に水やりをすると根の切り口から雑菌などが入ることがありますので、
 3~4日ほど日陰で寝かせてから水やりをすると安心です。


多肉植物の鉢は、素焼きの鉢やコンクリート、テラコッタなどの自然素材のものがおすすめです。
保水性と排水性のバランスが良く、通気性も高いので乾燥を好む多肉植物が過ごしやすい環境をつくれます。
鉢の大きさは株に対して一回り大きいものを選ぶことです。
大きすぎる鉢に植えてしまうと、根がスカスカに伸びてしまって逆に弱ってしまうので注意してください。

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